「化学品の分類及び表示に関する世界調和システム」(GHS)とは、化学品の危険有害性を国際的に統一した一定の基準に従って分類し、その結果を絵表示等を用いてラベルやMSDS(Material Safety Data Sheet
:化学物質等安全データシート)に分かりやすく表示し、災害防止及び人の健康や環境の保護に役立てようとするものです。
平成15年(2003年)に「化学品の分類及び表示に関する世界調和システム」が国連勧告として公表されたのを踏まえ、表示・文書交付制度を改善した「改正労働安全衛生法」が平成18年(2006年)12月1日から施行されました。厚生労働省はGHSに基づく表示・文書交付制度を「労働者に健康障害を生ずるおそれのあるもの等を譲渡・提供する際に化学物質等の情報を、表示・文書交付により相手方に知らせ、職場における化学物質管理を促進し、化学物質等による労働災害を防止する制度」と説明しています。この改正労働安全衛生法により、容器、包装に対象となる有害物質の絵表示義務が法制化されたことを受け、ラベルへの記載が平成19年(2007年)6月1日よりすでに実施されています。
また、MSDSの標準書式もJISZ7250:2000からGHSに対応したJISZ7250:2005に改定され、暫定措置により平成22年(2010年)12月31日までは、JISZ7250:2000に準拠した記載でも差支えありませんが、平成23年(2011年)1月1日からは、JISZ7250:2005に準拠したMSDSの提供が義務づけられます。
※GHS(The Globally Harmonized System of Classification and Labelling of Chemicals)
日研化学ではこの暫定措置の期間より先んじて、JISZ7250:2005に準拠したGHS対応のMSDSを提供させていただく環境を整えております。 |